殺人鬼と宇宙人とうさぎ。

Daily Archives: 2014年6月1日

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宇宙人王(ワン)さんとの遭遇(2011/イタリア)


中国語通訳のガイア宅に一本の電話がかかってきた。今から緊急で通訳をして欲しいというのだ。すぐさま迎えに来たイタリア秘密警察のキュルティから目隠しを強要され、国家施設の地下室らしきに案内されたガイア。しかし、机の向こう、通訳の相手はなんと脚を縛られたイカにそっくりの宇宙人だったのだ! キュルティは「目的は?何を企んでいる! なぜ中国語なんだ! 」と、宇宙人を激しく攻め立てる。「私の名前は王[ワン]さんです。世界で一番多く使われている中国語を勉強してきました。たくさんのお友達を作りたいです。」と冷静に語る。執拗な取調べにも寂しげな顔をしつつ真摯に対応する王さんに同情するガイア。しかし、秘密警察は中国語で優等生発言を連発する王さんに陰謀を感じ、拷問を始める…。

原題:L’ARRIVO DI WANG/THE ARRIVAL OF WANG

・イタリアは移民問題にあえぐ国
・宇宙人の名前が中国系

これで気がつかない人はいないであろう。
ぼかしてあるようで全然ぼかせていない、中国系移民を取り扱った風刺映画なのです、これは。


自分の目的は友好であり、敵意はなく、この先も地球に永住するつもりだと述べる王さん。
そんな彼の語り口は終始穏やかで紳士的。長時間の拘束による脱水症状を訴えながらも訊かれたことにはすべて答えます。

一方の警察官はといえば、相手の発言をすべて嘘だと決めつけてかかり、高圧的で直情的な態度で厳しい尋問を繰り返すのみ。
重箱の隅をつつくように『証言の不自然』をあげつらい、王さんを嫌悪する理由にはその奇妙な外見が要因としてあるらしい。
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客観的に見てどちらの側につきたいかなんて考えるまでもありません。
嫌でも主人公と同じ目線に立たざるを得ない演出の妙には感心する。
ただの尋問でも「うわー」って感じなのに、それが拷問に転じたりすると、もう……


かなりデリケートな部分をつついたこの映画を、悪趣味だとかふざけてると思えないのは、やっぱり製作国がイタリアだからってのが大きいんだと思う。
むしろ切実なものを感じます。移民問題に関しては日本も人ごとじゃないもんね。
いま中韓に甘い顔してる日本の末路もこの映画とまったく同じなんじゃないかな。

惜しむらくは話の展開にひねりがないこと。
王さんが善人なのか悪人なのか?という1点のみに焦点が絞られたストーリーとなると、嫌でもオチ読めます。


最後にパッケージの比較を。思った以上にお国柄が出てて面白い。
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本家イタリア

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アメリカ

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安定の日本

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