殺人鬼と宇宙人とうさぎ。

兎の秘密(2004/佐野 洋・著)


昔ばなしに隠された謎が見事に暴かれる!
「かちかち山」の兎と狸の「妖しい関係」があぶりだす殺人事件の真相。「浦島太郎」が乗った亀は、タイムマシンだった? 「花咲爺」で本当の悪者は誰だったのか? サルカニ合戦を恐れ、さる年の男を拒絶する蟹座の女。一寸法師と内視鏡の深い関係とは――。日本の昔ばなしを斬新な発想で愉しむ異色短編集。


かちかち山、桃太郎、浦島太郎、舌切りすずめ、花咲か爺さんなど、誰もがよく知っている昔話を様々な角度から紐解きつつミステリーと絡めるという一風変わった短編集(ミステリーじゃない話もあります)。
テーマは昔話ですが時代は現代です。
1作目の『兎の秘密』は15年前の殺人事件をめぐる夫婦と一人の男の話だし、次の『桃太郎は意地悪』も不倫関係にある男女がホテルで交わす会話から始まるし。

全体的な印象としては、作者が昔話を読んで思いついたツッコミや下世話な妄想を形にしてみたかっただけ…という感じが。
だからどの話も自己完結型で娯楽としての肉付けが絶対的に不足してる。
こちらの感情とか推理を差し挟む余地のない分、暇つぶしの読み物としてはサラッと読み流せるけど、面白いかどうかという点になると…。

読者とは一線を引いた、どことなくそっけない印象を受ける話ばかりです
座談会形式で進むネタなんかは読者が置いてけぼりになるのは仕方がないとして、その他の話に関してもすでに終わった事件の記録に過ぎなかったり、その上で「オチはないのがオチです」とかやられたりする。

しかもエロスとか色気じゃない、本当にただ下世話なだけの下ネタオンパレードがいかにもおっさんセンスなのがいたたまれない気持ちになる……。

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